翌日の昼休みの時間、同僚に昨日の出来事を話てみました。
自分の中にしまい込んでおくのも何となく嫌な感じがしましたから、彼に話して少しストレスを解消してみようと思ったのでした。
食事を食べながらその話を向けてみたのですが、同僚から面白い話を聞かせてもらうことができました。
「それってさ、無料の掲示板とかだろう」
「そう、無料のサポ募集掲示板だった」
「ははん、そんな悪質なものをよく使う気になったな」
「悪質?」
「その話は仕事の帰りにゆっくりしてやるから、今夜飲みに行こうぜ」
意味ありげな言葉を発した後、続きは夜の飲みの席でという事になりました。
なにかしっかりとした理由を彼は知っているような感じだったので、話を聞くのがかなり楽しみになっていました。
突然現れたヤクザ風の男たち、彼は正体も知っているような素振りだったのです。
仕事を卒なくこなして同僚と一緒にいつもの居酒屋の暖簾をくぐって、生ビールで乾杯をしてきました。
「昼間言ってたことなんだけど、一体どういうことなの?」
焼き鳥の塩焼きを口に頬張りながら話しだしてくれました。
「無料の掲示板を使うのは命取り、物凄い危険な場所なんだよ(笑)」
「なんで?危険なの?」

「だって誰もが利用できるんだからさぁ、悪質な利用者が簡単に入り込むことができるだろう」
言われてみればその通り、誰もが気軽に利用することができるのだから、人を騙そうとするような人間も簡単に使うことができるのです。
彼に言われるまで全くこの事に気が付きませんでした。
「お前が遭遇した男たち、古色蒼然とした美人局だよ」
「ええっ!美人局?」
こんな古典的に手口が現代にあること自体に驚かされてしまいました。
言われてみれば確かに、自分の女に手を出す云々と言うような言いがかりをつけて脅かしてきたのです。
あの場を離れることができなかったら、金銭を巻き上げられてきたことは間違いがないでしょう。